保険外(自費)リハビリの必要性 その2

~機能回復曲線の視点から~

 前回の「入院期間の視点から」に引き続き、保険外(自費)リハビリの必要性についてお話したいと思います。

 今回は、機能回復曲線の視点から説明したいと思います。

 「機能回復曲線」という言葉は耳なじみが無いと思いますので、まずは簡単に説明したいと思います。

 機能回復曲線とは、運動麻痺の回復過程を表したものになります。

 脳梗塞や脳出血を発症した直後は、身体の機能がガツンと落ちます。これはもちろん運動麻痺による影響もありますが、ベッドで横になっている時間が長くなるので、運動麻痺していない方の筋力が落ちることも要因の一つです。

 その後は、入院中に毎日リハビリをすることで、少しずつ身体の機能が良くなっていきます。そして、ある時期から徐々に回復の曲線が緩やかになっていきます。

 発症してから約6ヶ月までは運動麻痺が改善しやすいと言われています。

 以上が、機能回復曲線の説明になります。

 次に、前回の入院期間の話と結びつけると、平均85.6日で退院ということは、3ヶ月(赤丸で印をつけたところ)で退院となります。

 6ヶ月で退院した場合と比較すると、もちろんですが3ヶ月で退院した時よりも身体の機能は高くなりやすいです。

 個人的な経験としても、発症から6ヶ月時点まで入院してリハビリしていた方々を見てきましたが、やはり3ヶ月時点とは身体の機能に雲泥の差がありました。(運動麻痺の改善は、個人差が大きいので改善の度合いは人それぞれです)

 つまり、発症してから約3ヶ月で退院した方は、まだまだ伸びる可能性があると思います。逆に、発症してから6ヶ月以上経過した方であっても、全く改善しないわけではありませんので、あきらめる必要はありません。

 脳の細胞は、一度損傷を受けると二度と再生する事はありませんが、脳への刺激により、脳細胞の配列が変化し、損傷していない部位が損傷した部位の機能を補い、運動の記憶が戻るという理論もあります。

 つまり、運動を続けることで、運動機能が改善する可能性があるということです。(興味ある方は『脳の可塑性』と調べてみてください)

 入院期間の視点からみても、機能回復曲線の視点からみても、退院後のリハビリする場所の選択肢の一つとして、保険外(自費)リハビリというサービスは必要だと思います。

 サンテリハビリセンターでは、120分の体験プログラムをご用意しております。退院後のリハビリの量に物足りないと感じている方やもっとリハビリを充実させたい方など、私たちがお力になります。

 体験プログラムが無料ですので、ぜひ、一度ご利用してみてください。

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